『言語研究』142号(2012年9月刊行予定)では「日本の危機言語・危機方言」というテーマで特集論文を募集します。原稿締め切りは2011年12月31日です。
近年、生物の多様性が話題になっていますが、言語の多様性をめぐる問題も深刻で、現存する約6千の言語が今世紀末には3百余りになってしまうとも言われています。わずか百年の間に少数民族の言語を中心に世界の言語の95%が地球上から消えてしまうという予測です。日本国内に目を向けると、アイヌ語はもちろんのこと、日本語の中でも琉球方言をはじめとして日本語を特徴づけていた諸方言の多様性が崩れ、多くの方言が東京方言(標準語)にのみ込まれようとしています。本特集では、言語・方言や分析方法、分野(音声、文法、意味、談話、etc.)を問わず、日本国内の危機言語・危機方言に関する多様な研究の成果を募集します。
なお、142号は通常の研究論文とフォーラム(研究ノート)の投稿も受け付けます。投稿は随時受け付けています。
日本言語学会編集委員会