日本言語学会第154回大会
期日:2017年6月24日(土)・25日(日)
会場:首都大学東京(八王子市南大沢)
会長:窪薗晴夫
大会運営委員長:内海敦子
大会実行委員長:小川定義
大会プログラム(PDF版)1.17MB / 発表要旨(PDF版)595KB / 予稿集ダウンロード用ページ
大会1日目 6月24日(土)
13:00-17:40 口頭発表
18:00-20:00 懇親会
大会2日目 6月25日(日)
10:00-12:00 ワークショップ
11:30-12:50 ポスター発表
13:00-13:40 会長挨拶,開催校挨拶,学会賞授賞式
13:40-16:40 公開シンポジウム
・公開シンポジウム(6月25日日曜日)
「言語への脳遺伝学的接近」
言語はヒトに特有な高次脳機能の一つであり,遺伝的に規定された属性である。言語,脳,遺伝子を結ぶ中心経路を導くには,理論言語学に加えて言語脳科学,生物言語学やゲノム科学が一体となって取り組むことが不可欠である。言語を中心にして,発達,コミュニケーションおよびその障害,進化の視点をとることで,言語に至る複数の道筋と生物学的基盤による制約を提示することができる。このような制約によって現在のヒト言語が成り立ちうる拘束条件を見極めることができれば,中心経路に近づけるのではないかと考える。言語理論の仮説検証に利用可能な情報が脳機能計測と遺伝子解析によってもたらされたときに初めて,新たな言語の生物科学が実現すると期待される。
レネバーグにより「Biological Foundations of Language」が刊行されて50年にあたる2017年にこのようなシンポジウムを開催することは光栄であり,さらなる発展にむけての契機としたい。
<司会> 本間猛(首都大学東京)
<講師・演題>
講師 保前文高(首都大学東京大学院人文科学研究科)
「発達期における脳と言語―普遍性と固有性の共存」
講師 大隅典子(東北大学大学院医学系研究科)
「齧歯類を用いた音声コミュニケーション解析と遺伝的・環境的影響」
講師 星野幹雄(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
「自閉症・言語障害などの原因遺伝子AUTS2の解析」
講師 池内正幸(名古屋外国語大学)
「ヒトは、いつ、どのようにして言語を持つようになったのか — 言語の起源と進化をめぐって」
・予稿集をPDFで学会ウェブページから頒布します。本大会より紙媒体での予稿集は頒布いたしません。下記リンク先にPDFファイルを準備してありますので,必ず事前にダウンロードを済ませて会場にお越し下さい。
予稿集ダウンロード用ページ
・保育室:保育室の利用を希望される方は、以下のPDFファイルをご確認の上、2017年6月6日(火)までにlsj.childcare@gmail.com にお申し込みください。詳細は学会HPに掲載します。
保育室の設置について(PDF)180KB