日本言語学会第148回大会
期日:2014年6月7日(土)・8日(日)
会場:法政大学(東京都千代田区富士見)
共催:法政大学文学部
会長:梶茂樹
大会運営委員長:青木博史
大会実行委員長:間宮厚司
大会中、保育室を設置する予定です。(詳細はこちらから)
プログラム
–大会プログラム(PDF版)
–大会プログラム(印刷版)の訂正
–大会発表要旨
大会1日目 6月7日(土)
13:00-17:40 口頭発表
18:00-20:00 懇親会
大会2日目 6月8日(日)
10:00-12:00 ワークショップ
11:30-12:50 ポスター発表
13:00-13:40 会長・開催校挨拶・学会賞授賞式・会員総会
13:40-16:50 公開シンポジウム
公開シンポジウム
『過去のコミュニケーションを復元する-書き言葉と話し言葉をめぐる三都物語-』
書き言葉と話し言葉は表裏一体といってもよい関係であり,現代語をみても分かるように,互いに影響を与え合っている。しかし,過去においてはどうだったのだろうか。書き言葉については様々な文献が残されており,一部はコーパス化されてもいるため,研究も比較的容易なのだが,話し言葉についてはどうだろう。当時の話し言葉はどのような姿をしていたのだろうか。書き言葉と話し言葉の間には,どのような絡み合いがあったのだろうか。
本シンポジウムでは,江戸文化研究者である田中優子氏の講演を糸口にして,過去のコミュニケーションを復元する「歴史語用論」の視点から,日本語,ドイツ語,英語における書き言葉と話し言葉の絡み合いについて考えてみたい。書き言葉がどのような言語意識のもとで話し言葉化するのか。書き言葉にどのような話し言葉の要素が入るのか。はたまた逆に,話し言葉が書き言葉化することはなかったのか。このような問題意識のもとで当時のコミュニケーションに目を向けると,「歴史語用論」の面白さが否応なしに浮かび上がってくる。
企画・司会 尾谷昌則(法政大学)
講師と発表題目
田中優子(法政大学)
話し言葉を書く,書き言葉を視る──江戸人たちの言葉の世界
高田博行(学習院大学)
1800年前後のベルリンにおける標準文章語と方言の混交──緩衝材としての「日常語」
椎名美智(法政大学)
「話された書き言葉」と「書かれた話し言葉」――近代英語期ロンドンの言語意識
滝浦真人(放送大学)
過去のコミュニケーションを詮索する快楽──歴史語用論という箱眼鏡