第51回~第100回大会プログラム詳細

第51回大会(昭和39年11月14日公開講演・11月15日研究発表)広島大学

1. 公開講演 
富士谷成章の装説をめぐって土井 忠生
語学教育における新しい傾向川本 茂雄
2. 研究発表 
日英温度形容詞の意義素の構造国広 哲弥
奥能登珠洲方言の準体助詞「カ゜」について愛宕 八郎康隆
図書寮本文鏡秘府論に付せられた字音柏谷 嘉弘
中世 Navarra 及び Aragón 方言音韻史における Castilla 語の影響秦 隆昌
虚辞否定について堀井 令以知
長音節の1トネーム量への組み込みを試みる ―日本語アクセントについて―日下部 文夫
場の概念による「基本語類」の設定和田 弁

第52回大会(昭和40年5月15日公開講演・5月16日研究発表)早稲田大学

1. 公開講演 
アメリカ英語について宮田 斎
ニュウ・ギニア原住民の生活と言語浅井 恵倫
2. 研究発表 
ことばのはたらきについて ―「をぢ」「をば」及び「せ」「いも」の変遷・
日本語親族名称とその呼称との関係について―
池稔・池ヒサ子
インドネシア共和国公用語インドネシア語に於ける新語の分析安田 彧子
「税」をあらわすタイ語について石井 米雄
アラブ語破則複数に就いて内記 良一
ベルヌ本「道化のトリスタン」の言語特徴矢島 猷三
現代イタリア語における Sintagma 《名詞+名詞》菅田 茂昭
インドアーリア語族における後置詞の成立について奈良 毅
ゴート語における Dative Absolute下宮 忠雄
アイスランド語の古代性について森田 貞雄

第53回大会(昭和40年10月30日公開講演・10月31日研究発表)東北学院大学

1. 公開講演 
音声の分析と合成大泉 充郎
構造言語学と言語地理学柴田 武
2. 研究発表 
日本人の神概念に関する意味論的研究今泉 ヒナ子
世尊寺本字鏡のアクセント前田 富祺
外来語表記私見大友 信一
英語の /h, f/ の区別に際してみられる日本語音体系の妨害大江 三郎
アラビア語弱変化動詞における形態音素から音素への還元法則中野 暁雄
ハザーラ族のペルシャ語について縄田 鉄男
タイ国北方のビス語の性格と系統西田 龍雄
Contextualization versus AtomizationJ. 0. ガントレット

第54回大会(昭和41年5月27日研究発表・5月28日公開講演)青山学院大字

1. 研究発表 
アイヌ語樺太ライチシカ方言シンタクス古川 恭子
ヘブライ語不規則名詞の形態音素的な解釈中野 暁雄
日本語否定の一考察大木 二郎
日本語の名詞的表現 ―「の」を含む構文を中心として―牧内 勝
形態音素的入れ替え操作小泉 保
京都アクセントの上昇性川上 蓁
2拍名詞5つの類を5つに言い分けるアクセント和田 実
2. 公開講演 
日本語の内部構造について勇 康雄
Trends in Received PronunciationJ. 0. ガントレット

第55回大会(昭和41年10月15日公開講演・10月16日研究発表)京都大学

1. 公開講演 
朝鮮資料浜田 敦
精神薄弱者の言語活動について江 実
2. 研究発表 
音声学的に見たる音節について岩本 忠
東京大阪における無声母音について杉藤 美代子
ロシア語史上における双数について天野 和男
古代ロシア語における動詞前綴について山口 巌
十一~十四世紀のビルマ語碑文に表れる二種の不規則表記について大野 徹
言語干渉に関する一考察―実験音声学的アプローチ―打田 佐太郎
日本語のプロテスタント教でのいくつかの固有名詞の由来都竹 通年維
文法構造の関係概念と範疇概念橋本 萬大郎
亜について井本 英一
ClineJ. 0. ガントレット

第56回大会(昭和42年5月26日研究発表,公開講演・5月27日研究発表) 東京大学教養学部

1. 公開講演 
文学作品の翻訳について朱牟田 夏雄
言語学と数学との交渉野崎 昭弘
2. 研究発表 
奄美大島大和浜方言におけるいくつかの動詞の意義素中野 直子
テンスは時の意味に対応する浄住 勤護
ロシア語の〈1回体動詞〉佐藤 純一
副次アクセント素なるものの内容川上 蓁
日本語アクセントの音程とその聴覚的弁別杉藤 美代子
スラヴ語動詞のアクセント矢野 通生
試案:成層文法的文体論今泉 ヒナ子
Two Sufiixes in Eskimo Bodily TermsOsahito MIYAOKA

第57回大会(昭和42年10月6日研究発表・10月7日研究発表,公開講演) 島根大学

1. 公開講演 
琉球の言語と文学外間 守善
出雲風上記の言語環境加藤 義成
文体素としての散文のリズム小林 英夫
2. 研究発表 
鳥取県東伯郡羽合町方言の打消表現法 ―打消の助動詞によるもの―室山 敏昭
満州語付属形式 NggV について ―その分布と解釈―百田 謙一
イタリア語の絶対最上級副詞について ―ボッカチオ『デカメロン』を中心として―古浦 敏生
ムンジャーニー語の輪郭縄田 鉄男
Phonological Predictability ― The Case of Cantonese ―橋本萬太郎・靄子
元朝秘史蒙古語の「中合罕」について小沢 重男
現代日本語の助詞を分類する基準について ―助詞の相関―日下部 文夫

第58回大会(昭和43年5月25日公開講演・5月26日研究発表) 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

1. 公開講演 
応用言語学の課題半田 一郎
広い地域の言語地図と挟い地域の言語地図W. A. グロータース
2. 研究発表 
ペルシャ語テヘラン口語の音韻について松下 周二
チャム語におけるクメール語的要素坂本 恭章
ヴェトナム語の漢語についての一考察川本 邦衛
音程動態測定による日本語アクセントの解明杉藤 美代子
平安時代の動詞アクセントについて早田 輝洋
音声現象の相対性と生成音韻論佐藤 年男
Quotative Structure と Indirectification奥津 敬一郎
ルーマニア語の属格表現について田中 春美
L. Weisgerber における言語学の構想田中 英彦

第59回大会(昭和43年10月19日公開講演・10月20日研究発表)大阪外国語大学

1. 公開講演 
言語記述のモデル林 栄一
日本語動詞の分類と語尾変化岩倉 具実
2. 研究発表 
タイ諸語および共通タイ語の親族名称体系桑原 政則
「満刺加館訳語」について崎山 理
ビルマ語の助詞について― há~gà を中心に―原田 正春
現代ギリシャ語の母音について―調音による伝統的な母音図の音響学的解釈と三次元母音図―青木 司朗
アクセントと音程―日本語・米語アクセントの関連―杉藤 美代子
変形文法の深層構造モデルに関する一考察佐藤 年男
文字詞の性質堀井 令以知

第60回大会(昭和44年6月7日公開講演・6月8日研究発表)法政大学

1. 公開講演 
圏外の精神 Hugo Schuchardt亀井 孝
現代と言語学芳賀 綏
2. 研究発表 
日・米語アクセントとイントネーションに関する一考察杉藤 美代子
ジョルジア語におけるアスペクト下宮 忠雄
中国俗文学とその影響を受けた漢語について―敦煌変文と今昔物語を中心に―杤尾 武
モンゴル語における双数の痕跡小沢 重男
自然言語における論理構造西山 佑司
言語研究と認識論野林 正路
ルーマニア語における形態音韻的構造の記述について倍賞 和子
形態素と統語的操作小泉 保
行列内音韻特徴の相関関係今津 藤一

第61回大会(昭和44年10月24日公開講演・10月25日研究発表)愛知学院大学

1. 公開講演 
体制と言語学村山 七郎
助動詞“でぁ”をめぐって―名古屋方言の一断面―芥子川 律洽
Easy and difficult LanguagesA. Martinet
2. 研究発表 
ロシア語の文音調について米重 文樹
ジョルジア語における関係代名詞の発達下宮 忠雄
スペイン語通時音韻論の一傾向原 誠
日・中・英語助数詞の比較早川 通介
構文解析の自動化石綿 敏雄
階層と順位と余剰法則今津 藤一

第62回大会(昭和45年5月16日公開講演・5月17日研究発表)成蹊大学

1. 公開講演 
レニングラードで北方言語の調査研究を行なって池上 二良
言語障害―特にどもり―の実態佐藤 則之
2. 研究発表 
方言差意識とその成因井上 史雄
Karl Jaberg における Verkehrswert と Wortreichtum の関係平川 信弘
アクセントの音程ときこえ杉藤 美代子
Caractère isolant et caractère incorporant dans la morphologie basqueTadao SHIMOMIYA
詩表現における繰り返しについて三宅 鴻
高次文に関する一考察伊藤 克敏
対偶特徴の組合せ今津 藤一

第63回大会(昭和45年11月7日公開講演・11月8日研究発表)九州大学

1. 公開講演 
近代ギリシァ語研究の問題点関本 至
自然言語の機械的処理田町 常夫
2. 研究発表 
現代タイ語の親族名称について綾部 裕子
モンゴル語の時を示すいくつかの単語に就いて池田 哲郎
米語日常会話における Syntagmatic Contractionについて池宮 恒子
Herab,Hinab 等を規定詞に持つドイツ語重複合動詞の生成と場所を表わす前置詞句との共起関係荒井 義明
ロシア語の音素に関する私見矢野 通生
ペルシヤ語の Reduplication(重複)について縄田 鉄男
Präflexion, Innerflexion,Sufflexion ― Versuch einer morphologiebezogenen Sprachtypologie ―Tadao SHIMOMIYA
Productive Grammar の可能性原 誠
音声と意味佐久間 章

第64回大会(昭和46年5月29日公開講演・5月30日研究発表)津田塾大学

1. 公開講演 
西夏文献の話西田 龍雄
日英語の比較と言語的普遍中島 文雄
2. 研究発表 
日本語のテンスについて佐藤 誠義
アイヌ語のある動詞群の意味古川 恭子
アイヌ語沙流方言の人称の種類田村 すず子
非地域的方言原田 信一
無声拍とアクセントの問題杉藤 美代子
日本語の三つの関連した構文―変形理論による分析―大江 三郎
Competence, Bilingualism, and English in JapanScott BAIRD
フィン・ウゴル語の受身について小泉 保

第65回大会(昭和46年10月2日公開講演・10月3日研究発表)北海道大学

1. 公開講演 
プラーグ学派の過去と現状千野 栄一
論理学と意味の問題大畑 甚一
2. 研究発表 
アイヌ語カラフトライチシカ方言の親族名作について古川 恭子
アイヌ語の二,三の音声現象について浅井 亨
西エスキモー語の語幹および接尾辞の形態的分類宮岡 伯人
Put とその類義語の意味分析荒井 義明
転換要素としての人称代名詞平川 信弘
印欧語とウラル語: Sprachbund の問題下宮 忠雄
ソシュールの言語理論に関する一考察田中 利光

第66回大会(昭和47年5月27日公開講演・5月28日研突発表)国際基督教大学

1. 公開講演 
盲ろう二重障害者の言語行動の形成梅津 八三
2. 研究発表 
表面構造における制約ロバート・ロメロ
米語短縮形にあらわれた内在的プロミネンスについて池宮 恒子
Presupposition and ImplicationMasatake MURAKI
Tsou 語に於ける /b,d/ の由来土田 滋
コーンウォール語の Lenition ― 一般音声学的考察 ―水谷 宏
国語の上代の母音安田 喜代門

第67回大会(昭和47年11月11日公開講演・11月12日研究発表)関西外国語大学

1. 公開講演 
音響音声学の最近の動向藤村 靖
比較表現論の試み楳垣 実
2. 研究発表 
モンゴル語に於けるいくつかの副動詞の構成に就いて池田 哲郎
否定文は何処から来るか西光 義弘
生成文法に於ける評価方法について清水 克正
複合時制の発達―ヨーロッパの Sprachbund ―下宮 忠雄
スペイン語の Rehilamiento の音声的実態原 誠
Harald Weinrich の言語理論平川 信弘
類聚名義抄と南洋語の関連菊沢 季生

第68回大会(昭和48年10月20日シンポジウム・10月21日研究発表)上智大学

1. シンポジウム 
日本語の起源泉井久之助・江上 波夫・大野 晋・大林 太良・崎山 理・村山 七郎
(司会)岸本 通夫
2. 研究発表 
津軽方言の複合名詞のアクセント小林 泰秀
言語修得初期における難易度の問題―/p/,/t/,/k/について―国広 博子
発話に先行する条件平川 信弘
文法的関係の記述についての一試案小木野 一
―アルタイ諸語, 高句麗語, 朝鮮語採用による― 日本語とウラル諸語の人体各部比較語彙藤原  明
日朝共通基語比定のための対応型の選択について長田 夏樹
ニューギニアの NAN 語について江 実

第69回大会昭和49年10月12日大阪市日本生命中之島研修所において公開講演・10月13日大阪大学本部において研究発表)

1. 公開講演 
類型学について岸本 通夫
母音調和と中期朝鮮語の母音体系服部 四郎
2. 研究発表 
英語の〈定〉と〈特定〉山田 進
英語属格形代名詞の使用制限について玉井 俊紀
母音調和について角道 正佳
朝鮮疑似漢文について藤本 幸夫
Knobloch の“Nomina post res”について平川 信弘
印欧語語根の Sonant 交替山末 一夫
アクセント型の知覚について―合成言語音による研究―杉藤 美代子

第70回大会(昭和50年6月14日・15日)関西学院大学第4別館202号室

第1日 公開講演 
プリ・イタリック諸言語の位置蛭沼 寿雄
会長就任講演 「古い言語学と新しい言語学」服部 四郎
第2日 研究発表 
日本語とドラヴィダ語における人体語藤原 明
現代朝鮮語の大過去について―その文法機能と日本語への訳出上の問題点―玉城 繁徳
朝日辞典編纂上の諸問題について北嶋 静江
日本語の否定の範囲佐川 誠義
タガログ語における“Linker”に関する一考察森口 恒一
ヤウニュスヘのソシュールの書翰―リトアニア語のアクセントをめぐって―村田 郁夫
印欧語における統語的構造の変遷―比較・類型論的考察―松本 克己
Klaus Brinker の『テキスト言語学批判』について平川 信弘

第71回大会(昭和50年10月11日・12日)京都産業大学

第1日 公開講演 
バスク語・コーカサス語と一般言語学下宮 忠雄
フンボルトについて泉井 久之助
第2日 研究発表 
ガノ変形の個人差再考原田 信一
言語習得と言語理論伊藤 克敏
Iris Murdoch の作品における現代英語の関係代名詞の選択基準について和井田 紀子
Left Dislocation と Relative Shift の接点有吉 俊二
内在的焦点化と前提的焦点化平河内 健治
露都創刊日本語文典吉町 義雄

第72回大会(昭和51年6月12日・13日)学習院大学

第1日 公開講演 
語源の研究について大野 晋
公開討論会司会:大野 晋
万葉仮名と上代語の母音組織松本 克己
奈良時代中央方言の母音体系服部 四郎
質疑応答 
第2日 研究発表 
詩の語法に関する一考察国広 博子
ロマンス諸語における,所有形容詞と定冠詞;指示形容詞と定冠詞との共起現象有吉 俊二
いわゆる回想時制を示す“de”の文法機能に対する再考察渡辺 吉鎔
日本語受身構文再考加藤 雅子
使動関係を表わす状況モデル船山 仲他
コンピュータによる構文解析石綿 敏雄
近畿アクセント型と喉頭筋電図との対応,並びに第2拍母音の広狭とピッチパタンとの関係杉藤 美代子
イラク方言の k > č, q > g について高階 美行
日本語とドラヴィダ諸語―特に形態素・文法語彙の対応について―藤原 明
言語と宗教との諸関係前田 護郎

第73回大会(昭和51年10月23日・24日)名古屋大学

第1日 公開共同調査報告および討議 
テーマ:揖斐川上流域における甲種系(近畿的), 乙種系(東国的)両方言の分布と交渉司会:野村 正良
アクセントの分布とその変遷杉戸 清樹
基礎的語彙の分布と系譜山田 達也
徳山村戸入とにゅう方言について―日本語における一つの〈孤立的方言〉の記述的報告と成立過程についての二三の考察―野村 正良
音素,アクセントに関する音響音声学的所見打田 佐太郎
質疑討論は小テーマごと,最後に総括的討議。 
第2日 研究発表 
朝鮮語の味覚表現形容詞―音韻交替と意味内容―前川 綱紀
現代朝鮮語の受身表現について―日本語との対照―李 文子
名詞文の構造分析荒井 義明
言語行動における「だ」の用法の分析藤沢 伸介
フィンランド語における同化と馴化今津 藤一
ゲエズ語の喉音動詞について拓植 洋一
生成的・統計的造語理論の提唱―1800年当時及び現在のドイツ語複合動詞について―渡辺 有而
ゲルマン語の構造的特徴の分布とバルトリ的解釈下宮 忠雄
対照言語理論についての一考察平川 信弘

第74回大会(昭和52年6月18日・19日)東京女子大学

第1日 公開講演 
シェイクスピアの用語と聖書の訳語清水 護
会長就任講演 双数について泉井 久之助
第2日 研究発表 
原始印欧語における文結辞の機能について千種 真一
トルコ借用語よりみたハンガリー語の長母音池田 哲郎
朝鮮の訓について―『千字文』を中心にしつつ―藤本 幸夫
シュメール語における Ventive について吉川 守
アイスランド語研究の歩み― Noreen を中心として―森田 貞雄
特別講演 日本における言語学の将来の課題についての私見(用語:日本語)(Some Tasks Ahead for Linguistics in Japan)Roy Andrew MILLER

第75回大会(昭和52年10月15日・16日)京都外国語大学

第1日 公開講演 
バルトロメ・トレス・ナアロの用語法近松 洋男
東亜の諸言語と日本語―日本語の系統―村山 七郎
第2日 研究発表 
Duecento イタリア語における前置詞の用法―出発点「~から」の意を表わす da と di について―古浦 敏生
徳之島におけるコンピュータ言語地理学荻野 綱男
単語アクセントの知覚に関する個人差と方言差について杉藤 美代子
『ユラン法』(1241年)の諸伝本における中世デンマーク語関係詞菅原 邦城
エスキモー語の動詞形成法田村 すず子
受動態に関する一つの仮説山口 巌
文中における主語変換とその表現山本 昭
特別講演 私の二重言語生活の体験(用語:日本語)Willem A. GROOTAERS

第76回大会(昭和53年6月3日・4日)早稲田大学7号館小野講堂

第1日 公開講演 
色彩語彙と言語普遍性三宅 鴻
ロマン言語学の課題島岡 茂
第2日 研究発表 
日本語をさかのぼるために―共時的法則の有効性について―平野 尊識
Sigmatik について―記号論理の流れの一点―1平川 信弘
ミクロネシアの言語の所有表記崎山 理
El Conde Lucanor における文法的揺れ有吉 俊二
印欧語の語構成における共感覚的要素永野 芳郎
西カロリンの空間と時間日下部 文夫
特別講演 Sound Change and Language Change – A Sociolinguistic Overview - (用語:日本語)C. C. PENG

第77回大会(昭和53年10月14日・15日)関西外国語大学旧棟216号室

第1日 公開講演 
古代エジプト語系統論の近況矢島 文夫
ラジツィウス・ジュラ(Laziczius Gyula)―人と業績―徳永 康元
第2日 研究発表 
ネクサス=ジャンクションの一般言語学的効用富永 道夫
到来と未来―ロシア語における二つの「未来形」について-米重 文樹
朝鮮語の形容詞―日朝両語の対照における―北嶋 静江
日本語助動詞の相互連結順序に対する対照言語学的アプローチ―埋め込み制約と機能的成層を用いて―澤田 治美
母音の広狭が音素の接続時間および基本周波数曲線に及ぼす影響について杉藤 美代子
ガレラ語における方向・指示の接語形式和田 祐一
音韻分析の相対性―文字と言語に関連して―橋本 萬太郎
比較研究と語構成研究は連続なものか―日本語を中心として―吉田 金彦
特別講演 日本語の誕生安本 美典

第78回大会(昭和54年6月2日・3日)東京都立大学B棟100号室

第1日 公開講演 
言語島 奈良十津川方言の性格平山 輝男
会長就任講演 チベット・ビルマ諸語と言語学西田 龍雄
第2日 研究発表 
日本語基礎動詞語根の起源藤原 明
ヒンディー語関係詞化に関する考察今井 隆
ゴート語 preverb ga- の機能について吉田 和彦
舌音歯音と重紐問題―中古中国語の五音―松尾 良樹
契丹文字解読の新段階小沢 重男
発語以前の認識と言語表現氏家 洋子
言語と文化の相関をさぐって都竹 通年雄

第79回大会(昭和54年10月13日・14日)天理大学南棟校舎4階4-4A教室(第1日),2階3-2I教室(第2日)

第1日 公開講演 
音韻論における問題点について染田 利信
Syntaxe et sémantique en grammaire générative – Critique de certaines propositions récentes de Chomsky –Nicolas Ruwet
第2日 研究発表 
関和算の言語学への一検討―関孝和の将来的な意義―菅野 憲司
唐詩に於ける韻の概念―今体詩と古体詩―松尾 良樹
音韻規則と形態音韻規則の重合と分離(フィンランド語)今津 藤一
ポーランド語における受動構文について佐藤 昭裕
主格三型式とハ今泉 喜一
「主語の位置への主語繰り上げ」操作と日英語動詞の派生について―推量の助動詞を中心として―澤田 治美
東京アクセントにおける[花と鼻」の発話と知覚について杉藤 美代子

第80回大会(昭和55年5月17日・18日)東京外国語大学3号館3401教室

第1日 公開講演 
モンゴル系言語の研究の現状と課題小沢 重男
Phonetic Characteristics of DiscourseIlse Lehiste
第2日 研究発表 
ユーラシア比較言語学の試み―英語語彙 bed と bid の同源語をめぐって新谷 光ニ
モンゴル語の母音調和―共時的及び生成音韻論的接近―橋本 邦彦
蒙古仏典古写本における蒙古語について樋口 康一
言語の遊戯性について平賀 正子
韻律理論によるヘブライ語の分析田端 敏幸
テンボ語音韻論におけるいくつかの問題点―抽象的分析と具体的分析―梶 茂樹
能格文の条件角田 太作
中国語における世界創造的述語望月 八十吉

第81回大会(昭和55年10月18日・19日)京大会館210号室(第1日),同101号室(第2日)

第1日 公開講演 
朝鮮資料によって解明される国語の変遷安田 章
シンタクスの研究と Chomsky の文法理論長谷川 欣佑
第2日 研究発表 
タイ語の四拍語の構造佐藤 博史
英語の能動受動態の一検討―エンパシーの観点から―菅野 憲司
共通日本語の語アクセント型のモーラ式分類と音節式分類今津 藤一
ケチュア語北ラパス方言の音韻的特徴について細川 弘明
「ノデアル」における結束性の研究霜綺 実
日本語における名詞句の指示について―モンタギュ文法の観点から―白井 賢一郎
複合述語と格指定益岡 隆志

第82回大会(昭和56年5月30日・31日)茨城大学教養部2号館2階221号室

第1日 公開講演 
意味論・言語研究における人間疎外と精神の帰郷野林 正路
会長就任講演 言語学と記号学川本 茂雄
第2日 研究発表 
ユーラシア比較言語学の試みII―かはぶえ(口笛)をめぐる語源解釈―新谷 光ニ
日本語の助動詞規則について藤吉 憲生
相異なる意味分析結果を検証する視点について―ヒラクをとりあげて―村田 知子
メタファーについて平賀 正子
語順の原理―日本語とスペイン語を例として―野田 尚史
印欧語の統語構造の変遷に向けて吉田 和彦
ナイル諸語の比較研究の可能性について稗田 乃
アラビア語の “ḥattā”とスワヒリ語の“hata”江村 裕文
国立国語研究所の大都市の調査から野元 菊雄
アイヌ語静内方言の人称接辞についてKirsten Refsing

第83回大会(昭和56年10月17日・18日)北海道大学文系講堂6番教室

第1日 公開講演 
語の意味と用法国広 哲弥
言語研究と零池上 二良
第2日 研究発表 
略語の文法と機能有吉 俊二
On Stylistic Preposing宮上 光代
A Study of Metaphor in Montague Grammar久保 進
日本語の表層フィルターについて上田 雅信
痕跡が満たすべき条件について―ECPに対する一修正案―福井 直樹・神尾 昭雄
プラーグ学派と結合価問題平川 信弘
「いく,くる,くだる, さがる, のぼる」を表わすアイヌ語の動詞の語彙構造―地理的条件,主として河川を軸として規定される構造について―切替 英雄
満州語文語における主語の維持と転換津曲 敏郎
アリウト語における派生接尾辞と格の付与について大島 稔
英語からの外来語における促音成立要因についての音声学的考察大前 典子
「日本語・タミル語関係説」の検討安本 美典
君繝Qルマン語基礎語彙と印欧言語財下宮 忠雄

第84回大会(昭和57年6月5日・6日)上智大学10号館講堂

第1日 公開講演 
On IconicityLinda R. Waugh
文法理論の変遷と現状太田 朗
第2日 研究発表 
チンパンジー言語について清水 研明
ユーラシア比較言語学の試みⅢ―日本語系統論と印欧語根 /*l/,日本語語彙 *kapi-新谷 光ニ
蒙古語史における「*iの折れ」の問題点栗林 均
第三者に対する敬語の数量化荻野 綱男
日本語/r/の調音について―エレクトロパラトグラフィによる観測―須藤 路子・桐谷 滋・吉岡 博英
英語の二重目的語構文の一考宗― tough 構文における目的語前置に対する制約について―菅野 憲司
トレースの異化高橋 孝ニ
非階層言語と普遍文法の表示をめぐって今井 隆
アラビア語における関係節武内 道子

第85回大会(昭和57年10月16日・17日)大阪樟蔭女子大学

第1日 公開講演 
韻律的特徴における音響学的側面と言語学的側面との関連藤崎 博也
ザ行音・ダ行音・ラ行音の混同―生成および知覚の実態と史的背景―杉藤 美代子
第2日 研究発表 
A会場 
“hata,hadi, mpaka” と「まで,でも,も」―スワヒリ語・日本語語彙比較の試み―江村 裕文
フィンランド語の名詞形態論松村 一登
言語接触によって生じる文法的特異性の分析―スペイン語アンデス方言の場合―細川 弘明
英語の[i]と[I]における音響的特徴―英米人と日本人の場合―中路 信子
法助動詞の意味的類似性の構造に関する一実験的研究藪内 捻
B会場 
ユーラシア比較言語学の試みⅣ―ツルとカラスの語源学―新谷 光ニ
願望・誂えの終助詞と人称語尾の痕跡―日本・ドラヴィダ比較言語学からのアプローチ―藤原 明
日本語の系統問題とドラヴィダ語の位置芝 烝
モンテギュー文法と再帰化杉本 孝司
英語における死の婉曲表現木下 栄造
多元構造音韻論と日本語田端 敏幸
共通日本語の名詞文節のアクセント今津 藤一
意味解釈の方法と創造性の類型有馬 道子
合成人称語彙の構造竹内 慶子
Paul Kiparsky のHermann Paul 批判について平川 信弘

第86回大会(昭和58年6月11日・12日)一橋大学

第1日 公開講演 
かなづかいと正書法亀井 孝
会長就任講演 文-文法と談話文法の接点井上 和子
第2日 研究発表 
A会場 
二重目的語構造の再構成化分析岩田 龍二
英語の感覚動詞補文について西 泉
言わゆる他動詞陳述構文について安井 美代子
てある構文について川崎 典子
文のモナド化傾向高橋 孝二
B会場 
くり返し表現における結束性について―『坊ちゃん』における考察―霜崎 実
場所関係の三方向性の表示―ハンガリー語と日本語の比較対照研究―早稲田 みか
アイヌ語の場所表現と名詞の所属形中川 裕
単文の普遍的分類について菅野 憲司
凍結句と音声ハイエラーキ村田 忠男
形の意味と意味の形―X削除と再分析―坪本 篤朗
北ユーラシア詩語における引用表現庄司 博史
マリ(チエレミス)語の名詞節松村 一登
言語類型学の一指標としての畳語矢島 文夫

第87回大会(昭和58年10月15日・16日)神戸大学

第1日 公開講演 
Impersonal bilingualism and ethnocultural stereotyping in Japanese commercialsH.Haarmann
アイヌ語の「受身」と受身文の記述について柴谷 方良
第2日 研究発表 
A会場 
AS 構文の考察岩崎 康文
ESP と英語語順の歴史的発達本城 二郎
A Logico-Semantic Analysis of Locative PPs in English菅山 謙正
ジャロ語の敬遠語角田 太作
南部中国語の音節末閉鎖音岩田 礼
共通日本語の動詞活用形の具象形式今津 藤一
仙台方言のBasic melody について平河内 健治
Government and Syntactic Percolation大石 正幸
形態規則と項構造入部 兼治
対格言語における能格型表現について吉村 公宏
文法における語形成規則の位置づけ影山 太郎
B会場 
アブダクションから見た分裂病の言語有馬 道子
敬語使用の男女差―人物に対する心理的距離と表現の丁寧度とのズレ―川崎 晶子
埋め込み文の主語理解に関する言語理解の発達黒田 純平
「-てある」構文の文法益岡 隆志
「ある」のシンタックス井口 厚夫
使役構造と受身文:説明的語形成の理論の試み阿部 泰明
日本語動詞のアスペクトについて金子 亨
文章(談話)における連接―文順の接続形式について―広瀬 正宜
日本語疑問助詞のスコープについて田窪 行則
日英語の文照応と副詞・副詞句高見 健一
言語接触の説明一般化に対する初歩的質問―「アルタイ基層・南島上層」の場合―芝 烝

第88回大会(昭和59年6月9日・10日)慶応義塾大学

第1日 公開講演 
言語史の再建と言語普遍松本 克己
外国語学習の類型について鈴木 孝夫
第2日 研究発表 
A会場 
頻度と不規則性―スペイン語動詞の場合―塩田 洋子
日本語の受動化構文井口 厚夫
措定と指定―ハとガの一面―上林 洋二
オランダ語の使役構文と与格構文川村 三喜男
基語命令表現からみたインドネシア語の一項・二項述語文吉村 近男
B会場 
Quantification and Negation北元 美沙子
英語の従属節安井 美代子
能動受動構文の語彙的分析熊谷 滋子
「に」格の「作為性」那須 理香
否定文の意味解釈について加藤 泰彦
Proto-Kherwarianの母音体系長田 俊樹
[軟子音]~[j]~[i]の交替現象について―多元的音韻理論からのアプローチ―田端 敏幸
日本語派生接辞の連結順序について岩本 遠億
日英語助動詞のパーティクル化現象澤田 治美
助詞をとらない埋めこみ疑問文山本 和之

第89回大会(昭和59年10月13日・14日)東北大学

第1日 公開講演 
The value of a corpus in linguistic research: a reappraisalG. N. Leech
辞書の幻想中村 完
第2日 研究発表 
ラテン語の「不定詞つき対格」における中立的格表示と自由語順後藤 斉
ガリシア語の人称不定詞について浅香 武和
German Expletive ES and Syntactic Parameters小野 隆啓
ゆれて tough 構文五十嵐 義行
There 構文における名詞句の定性福田 久美子
現代モンゴル語における閉音節化現象栗林 均
日本語東京方言複合名詞のアクセント立石 浩一
「~ダロウカ?」の談話における機能井上 優
知っていることと知らないこと―対照語用論の試み―田窪 行則
「しか~ない」構文の構造許斐 慧二
日本人とアメリカ人にみられる敬語行動の差異荻野綱男・井出祥子・川崎晶子・生田少子

第90回大会(昭和60年6月8日・9日)独協大学

第1日 公開講演 
会長就任講演 認識と言語表現国広 哲弥
Language without SoundD. D. Steinberg
第2日 研究発表 
A会場 
日本語の語源と単語家族―語根*par-をめぐって―藤原 明
助数詞(類別詞)の意味構造と体系松本 曜
マレー語とタイ語のクラシファイヤーについて綾部 裕子
古代ヘブル語の物語文におけるテンス・アスペクトについて池田 潤
古代セム語の詩的並行法における語の隣接性と依存関係について―修辞的挿入現象の場合―津村 俊夫
ロシア語における動詞と不定詞の結びつきについて北上 光志
ワロコ゜語談話における共指示と能格性(その1)角田 太作
ツォウ諸語(台湾)における動詞の“類別接頭辞”(classificatory prefixes)土田 滋
B会場 
「ウチニ」構文―対立性と自制性―山崎 和夫
意味の有縁性と構造のhierarchyAndrej Bekeš
Lexico-semantic transfer とprototype coonditions阿部 一
英語不定詞関係節構文の一側面坪井 栄治郎
英語の Locative lnversion Construction について田路 敏彦
英語複合語の内部構造伊藤 たかね
言語の‘configurationality’に関するいくつかの問題点について吉村 公宏
Lambek の結語計算演繹体系による主語・補助語倒置(SAI)の分析藪内 稔

第91回大会(昭和60年10月12日・13日)金沢大学文・法・経済学部校舎

第1日 公開講演 
言語学と実験浅井  亨
Supersentential SemanticsTh. R. Hofmann
第2日 研究発表 
A会場 
非能動者主語構文と“Amphidiathesis”―受動・再帰・使役・完了の統語位相論―田原 薫
語順の変わる原理―ニューギニアのオーストロネシア語の場合―崎山 理
満洲語文語の internal-head relative clause について久保 智之
朝鮮語アクセントの比較研究試論福井 玲
無声音産生の喉頭制御機構について吉岡 博英
幼児音の誤りとその言語学的示唆伊藤 克敏
日本語オノマトペの表現力―英語との対比において―筧 壽雄
B会場 
定・不定表現と記憶階層モデル風斗 博之
日本語の指示表現吉本 啓
日本語の格助詞省略について平河内 健治
日本語に於ける擬似他動詞 (deceptive intransitive) と格標識有働 真理子
構成素構造と主題構造小野 尚之
根 (root) 文の自己修飾高橋 孝二
英語の照応と副詞節:統語論的分析の問題点と意味論的解決高見 健一
X 規約と日英語助動詞の階層性澤田 治美

第92回大会(昭和61年6月14日・15日)筑波大学

第1日 シンポジウム 
能格性をめぐって宮岡 伯人・柴谷 方良・長野 泰彦・角田 太作
司会 松本 克己
第2日 研究発表 
A会場 
固有名の意味論上林 洋二
与格主語文と話題化長友 和彦
A Three-Level Approach to Typology ―他動詞構文をめぐる言語事象に対する説明原理―山本 秀樹
現代トルコ語の object-incorporation について栗林 裕
マリ語の「動詞+動詞」型の複合動詞松村 一登
タガログ語の使役形態素 pa- の意味構造石山 伸朗
タガログ語の ng 格名詞句について原田 龍ニ
古プロヴァンス語における動詞の単純過去および半過去のテキスト内での分布について町田 健
アナトリア諸語における語末の -r の歴史的考察吉田 和彦
B会場 
文生産メカニズムの単位について寺尾 康
助数詞の意味習得:体系と習得順松本 曜
日本語における多義的な名詞句修飾構造の意味解釈山中 信彦
音芯論の提唱―非示差的特徴の研究―城生 佰太郎
ヘルパーPRO高橋 孝二
lf 節の統語構造―3種類の if 節とX理論―高見 健一
発話行為の副詞の両義性について菅野 憲司
一般化と部分と全体原口 庄輔
日本語の統語・語彙構造と時制辞の分布神尾 昭雄

第93回大会(昭和61年10月11日・12日)大阪外国語大学

第1日 公開講演 
Can Pragmatic Meaning Be Processed By a Machine?Herman Parret
譲歩文について小泉  保
第2日 研究発表 
A会場 
外来音の定着とその意識永田 高志
反対語意識のしくみ荻野綱男・野口美和子
象形文字ルウィー語のapiの機能について大城 光正
受動文はヨーロッパ諸語において好まれるか下宮 忠雄
古代アラビア語の非使役的IV形(使役形)について―アスペクトと使役―西尾 哲夫
ンコヤ語動詞のアクセント湯川 恭敏
京都方言の名詞アクセントの音韻解釈Lawrence Wayne
Phonemic Systems山口 光
B会場 
ル形・タ形のテンスとアスペクト望月 通子
英日方向の機械翻訳におけるハ/ガ選択の条件風斗 博之
日本語の論理形式と文法の条件西垣内 泰介
Headless NPs in English and in Japanese福安 勝則
東京方言におけるガ行音の変化と変異日比谷 潤子
日本語のゼロ代名詞吉本 啓
On Back Channel Behavior in Japanese and English Casual Conversationメイナード泉子
談話行動における発話と理解―実験音声学的アプローチ―杉藤 美代子
Linguistic Semantics, Philosophical Semantics and PragmaticsSteven Davis

第94回大会(昭和62年6月6日・7日)日本女子大学

第1日 シンポジウム 
社会言語学の理論と方法―日本と欧米のアプローチ― 
 報告者:杉戸 清樹・荻野 綱男・津田 葵・日比谷潤子 
 コメンテイター:徳川 宗賢・国広 哲弥
 コオーディネイター:井上 史雄・井出 祥子
第2日 研究発表 
A会場 
日本語とアメリカ英語に於ける出会いの挨拶表現について鈴木 亮子
日本と台湾における非言語伝達の比較対照小野寺 典子
情報と伝達手段のメカニズムに関するモデル東山 安子
漢字の読み分けにあらわれる語基性/接辞性吉村 弓子
投影のミメシス高橋 孝二
PRO in PP漆原 朗子
英語の浮遊数量詞(floating quantifiers)について川島 祝
ヨーロッパ諸語における否定の表現下宮 忠雄
Scrambling Phenomena in NPs in Japanese山崎 和夫
日本語のアスペクトと敬語との関係について近藤 泰弘
B会場 
音節構造変化と英語の音韻規則松森 晶子
ライムに基づく音韻分析田端 敏幸
東京方言の複合語アクセント記述の体系岡田 英俊
音声ハイエラーキと附属モーラ(特に促音の場合)村田 忠男
フィンランド語の斜格主語・斜格目的語について遠藤 史
連続性(流れ)の観点からのロシア語接続詞 чтобыの分析北上 光志
ロシア語命令法における体の用法―TEMA,PEMAの観点からみた分類―福安 佳子
サモア語の数詞について塩谷 亨
シンハラ語の受身文についてディリープ・チャンドララール
ムエニ語動詞のアクセント湯川 恭敏

第95回大会(昭和62年10月17日・18日)岡山大学

第1日 公開講演 
第3人称について竹内 和夫
生物学的立場から見た言語障害山鳥 重
第2日 研究発表 
A会場 
トクピシン語の前置詞‘long’の省略機能について岡村 徹
幼児期における形容詞・副詞・形容動詞の発達益田 孝代
タガログ語の代名詞移動について―GB理論による説明―上山 あゆみ
ヤウル語の身体部位関連構文をめぐって細川 弘明
Polysynthesis in Ainu and Theories of Incorporation柴谷 方良
トルコ語birの新情報マーカーとしての機能栗林 裕
中高ドイツ語におけるgeneral relatlve clause “el ist sælec der” の構文について斎藤 治之
ロシア語における具格構文の意味構造米重 文樹
日本語とシンハラ語における呼称の比較対照ディリープ・チャンドララール
POLITENESSにおけるSOCIAL DEIXIS とHONORIFICSに関する考察土屋 頼子
日本語における方言と共通語の使い分けと台湾における閩南語と国語の使い分け荻野綱男
B会場 
“This is a pen.”の言えない文法なんて田原 薫
モーラと音節平河内 健治
lnterpretation of Prenominal Modifiers: an m-commandng approach to nibanme-no midori-no ball川嶋 正士
現代日本語の他動詞と自動詞の対応について―他動詞の意味的・結語的特徴を中心に―早津 恵美子
動詞接辞「し」の挿入について宮良 信詳
ParagraphsTh. R Hofmann
談話空間分割の原理―コソア,人称代名詞,イク・クルの構造―山崎 直樹
Empathy Perspective and Word order in Japanese and English田吹 昌俊
Modal Expressions and Assertivity守屋 哲治
The COMP-trace Effect and Word Grammar菅山 謙正
付加詞(adjuncts)とVPの内部構造高見 健一

第96回大会(昭和63年6月4日・5日)学習院大学

第1日 公開講演 
日本語の同系語大野 晋
会長就任講演 空間と時間における直示の体系小泉 保
第2日 研究発表 
A会場 
受動文と使投文の統語的派生について
―変形文法の破綻と可変範疇句構造―
田原 薫
INFLとアマルガム高橋 孝二
時の副詞的名詞句に関する一考察富永 英夫
閉鎖子音体系の類型論的考察乾 秀行
Grammaticization of Topic into Subject柴谷 方良
日英語比較から見た日本人の認識表現の一特性
―「含過程構造」の言語文化論的考察―
氏家 洋子
丁寧表現の習得についての日米比較研究辻子 美保子
敬語意識と敬語石井 直子
日本語と韓国語の聞き手に対する敬語用法の比較対照荻野綱男・金東俊・梅田博之・
羅聖淑・盧顕松・福田麻子
B会場 
日本語における単語アクセントと母音の無声化および母音持続時間について栗谷川 福子
失語症の音韻論における言語学的側面について滝浦 真人
複合語としての中国語の姓名山崎 直樹
フィンランド語における主語・目的語について佐久間 淳一
モンゴル語の従属節の主語にあらわれる対格形について水野 正規
lndividuationの再解釈に基づくロシア語指示詞の研究
―人称代名詞3人称形と指示代名詞の違いについて―
北上 光志
ヒッタイト語の中動態語尾 -ta (ti) と -u̯ašta (ti)吉田 和彦
清朝前期の満漢合壁十二字頭からみた漢語の尖音団音落合 守和
チャカ語マチャメ方言の動詞アクセントについて湯川 恭敬

第97回大会―日本言語学会設立50周年記念大会―(昭和63年10月22日23日)神戸市外国語大学

第1日 記念講演 
言語の構造と体系服部 四郎
リレー講演 中央アジアの文献言語と言語接触司会:西 義郎
中央アジアの国際共通語としてのチベット語武内 紹人
ソグド語の消滅―中央アジアのチュルク語化の一例―吉田 豊
(古)ウイグル語と漢語との接触―ウイグル語における漢文訓読の可能性―庄垣内 正弘
蒙古仏典に見られる借用語を通して観察可能な言語接触の様態樋口 康一
第2日 研究発表 
A会場 
幼児と脳梁損傷者にみられるリズムの左右非対称性河野守夫・柏木あさ子・柏木敏宏
促音における舌と口蓋の接触パタン吉岡 博英
Aquisition of Timing Control in English by Japanese Learners:
Experiments on Production and Perception
須藤路子・桐谷滋
日本語における数表示の特徴とその普遍性安武 知子
『大清太宗文皇帝実録』の満洲語音訳漢字から見た
漢語の牙音・喉音の舌面音化について
山崎 雅人
トンガ語の動詞アクセントについて湯川 恭敏
アイヌ語の人称接語の不定人称形と一人称複数形切替 英雄
アイヌ語の受動文の「主語」に関する一考察佐藤 知己
B会場 
日本語難易文の複次元 paradigma 的分析田原 薫
Relevance 理論における「疑似条件文」と「暗黙の前提」山崎 英一
語用論から見た英語の従属接続詞について川瀬 尚樹
英語能動受動文に現れる動詞について吉村 公宏
小笠原諸島における呼称の使用関口 やよい
Intra- and Inter-Speaker Language Variation日比谷 潤子
日本語と韓国語の第三者に対する敬語用法の比較対照荻野綱男・金東俊・梅田博之・
羅聖淑・盧顕松・福田麻子
「わきまえ方式」による敬語行動の国際比較
―日本,韓国,タイ,中国,アメリカ,スウェーデンの場合―
井出祥子・申恵環・川崎晶子・
荻野綱男・Åke Daun・Beverly Hill
C会場 
Ratherと否定福安勝則
英語の主語節の外置と目的節の外置について川島 祝
WH IN-SITU: Moved or Unmoved?岸本 秀樹
Pure Superiority再考藤田 耕司
疑問文の挿入節について柏本 吉章
極性一致の付加疑問文稲木 昭子
Avoid Empties and Syllabification高橋 直彦
素性を導入した範疇文法について風斗 博之

第98回大会(平成元年6月3日・4日)神奈川大学

第1日 公開講演 
心理言語学の諸問題司会 国広 哲弥
人間の言語化における概念の構造の解明とその体系化について入谷 敏男
文理解の過程における統語解析大津 由紀雄
最近の言語習得研究の問題点伊藤 克敏
第2日 研究発表 
A会場 
日本語の動詞活用形の起源藤原 明
アイヌ語とオーストロネシア語との語彙関係村山 七郎
ンデベレ語の子音体系と子音クラスター中川 裕
ニランバ語動詞の語幹冒頭と接頭辞湯川 恭敏
『[満文]大清太祖武皇帝実録』の借用語表記から見た漢語の牙音・喉音の舌面音化について山崎 雅人
象形文字ルウィ語の人称代名詞奪格形について大城 光正
ロシア語形動詞構文におけるテンスについて北上 光志
ロシア語の節構造のタイプと要素の取り出し可能性匹田 剛
B会場 
日本語のリズムとモーラの時間的直線性大竹 孝司
Connected Speech におけるperceptual unitとリズム河野 守夫
日英語の動詞形成過程における意味的制限小田弘美・武井朗子
受動性主語をもつ文にあらわれる「ニ」の意味・用法堀川 智也
付加疑問文村上 泰子
「ない」による否定の作用について服部 匡
Spec-XPのカスケード高橋 孝二
“赤い日時計”は時制を有するか?安仁屋 宗正
C会場 
A Study of Some Common verbs in Doctor-patient Oral Interaction野中 慶子
振り仮名付き日本語の活字表記のあり方について船津 好明
母国語話者による外国人の作文の誤用判定遠藤裕子・大井恭子
HallidayのFunctional Grammar のテクスト分析への応用の紹介―新聞分析を中心として―古岩井 嘉蓉子
韓国人留学生の日本語使用における漢字音・漢字語の誤りについて近藤 清兄 
在米韓国人の韓国語・英語の使い分けについて―場面, 話し相手,意識との関連をめくって―任 栄哲
日本語と韓国語の敬語用法の対照研究の諸問題荻野綱男・金東俊・梅田博之・羅聖淑・盧顕松・福田麻子

第99回大会(平成元年10月14日・15日)関西学院大学

第1日 シンポジウム 
日本語と言語理論司会 まとめ:井上 和子
文法論柴谷 方良
語形成論影山 太郎
音韻理論原口 庄輔
第2日 研究発表 
A会場 
鼻は象が長い―節文の次元構造を考える―田原  薫
Where does the Japanese Sentence Pattern “Boku wa unagi da” come from?大野 喜代冶
名詞句の解釈をめくって西山 佑司
日本語における格形の相互交換について―「弾が的に当たる」と「的が弾に当たる」,「弾を的に当てる」と「的を弾に当てる」―定延 利之
「しかし」による文接続の諸相北野 浩章
日本語における文要素の後置について藤井 洋子
敬語の発想点はどこか堀 素子
所有者敬語と所有傾斜角田 太作
B会場 
無とゼロの指標水野 晴光
英語未来表現の現在と未来沖田 知子
Deictic schema でみる指示詞の用いられ方―認知言語学の視点から―井上 逸兵
感情形容詞のファジイ理論による分析濱本 秀樹
Frame Semantic からのジョークヘのアプローチ熊谷 正
Reexamination of Back Channel Signals林礼子・林宅男
likeの語用論田中 実
談話標識 anyway の機能高原 脩
C会場 
下り訳の原理光原 百合
日本語における母音連続の長母音化について―その要因と過程―高山 知明
GF-θの分割フィルター高橋 孝二
Towards a Theory of Control and PRO浦 啓之
DP内部の空所化とpro本田 盛
音韻部門におけるひな形アプローチについて高橋 直彦
アルタイ諸語における序数詞形成接尾辞について山崎 雅人

第100回大会(平成2年6月2日・3日)東京大学

第1日 第100回記念フォーラム 
ピジン・クリオールをめぐる連続リレー講演 
いま,なぜピジン・クリオールか?土田 滋
言語接触のタイプ西光 義弘
言語はいかに混合するか―オセアニアにおけるピジン化とその変容―崎山 理
ピジンでもなしクリオールでもなし―クリオール連続相と集団間関係―細川 弘明
アフリカ世界とピジン・クレオール諸語西江 雅之
第2日 研究発表 
A会場 
上(かみ)タナナ・アサバスカ語における摩擦音の有声性の3項対立箕浦 信勝
モンゴル語の擬態語の構成について一ノ瀬 恵
満州語における母音 -i- の弱化と軟口蓋音口蓋垂音及び唇音の変化について山崎 雅人
トルコ諸語音韻史上の rhotacism と lambdacism竹内 和夫
動詞‘BREAK’ と Conceptual Systems ―分類詞のある言語とない言語の比較―藤井 洋子
中国語史における「語順の変化」の類型論的検証杉田 泰史
膠着的言語に於ける文単位の拡大池田 哲郎
ワルング語の疑問詞の位置角田 太作
B会場 
タガログ語の無動詞文の主語吉村 近男
ンゴンベ語動詞連体修飾形における奇妙な現象湯川 恭敏
「XはYがZ」文の幾つかの変種―‘再主題化’と分析されるものなど―菊地 康人
コンピュータ言語学と日本語形態論―今後の言語研究のありかたの一側面―荻野 綱男
串本方言の動作の継続を表す形式―「ヤル」・「イル」・「ヨク]―大野 仁美
譲与動詞のアスペクト性高原 久美子
間接受身の意味と発達柴谷方良・中川正文・木村英樹・小川暁夫
C会場 
音韻階層構造についての一考察高橋 直彦
語形成における‘HEAD’の概念について-音韻論からの考察-窪薗 晴夫
比較級の成立条件について濱本 秀樹
On the Nature of English Periphrastic Causatives梅本 孝
日本語の非動作主使役文(=Non-Agentive Causatives)について酒井 弘
Argument/Nonargument It and θ-Theory岩崎 康文
英語における左方転位と名詞句の優位性の階層近松 明彦
Empathy Conflict and Discourse北爪 佐知子