第167回(2023年秋季)大会の大会発表賞(2件)

Yusuke Yagi 氏

“Exhaustification and Presupposition: Argument for Weak Negation”

前提の投射における Proviso problem は長年の問題であり、さまざまな提案がなされているが、その一部に対して、Exhaustification において weak negation を利用した興味深い提案を行っていた点が評価され、論理構成や発表の仕方も明瞭であった。予稿集も広い聴衆に向けて丁寧に書かれており、質疑応答も適切であった、などの審査意見があり、全般に高い評価を得た。

山田 彬尭 氏

「丁寧語の類型論」

日本語や韓国語を中心に研究されてきた従来の丁寧語研究に対して、多方面のアプローチに配慮しつつ、類型論的研究の可能性を示唆した点が評価された。データとしても多くの言語を扱っており、予稿集の原稿も完成度が高い。質疑応答も的確に行われていた。

授賞式(第168回大会)
授賞式(第168回大会,6/30,国際基督教大学)