第166回(2023年春季)大会の大会発表賞(2件)

有賀 照道 氏 (共同発表者:松原 理佐氏)

「⽇本語アクセントが⺟⾳の⻑短の知覚に与えるトップダウン効果」

音声単語知覚の問題として、十分に先行研究のレビューを踏まえた上で探求性の高い実験研究が企画実行されている点が評価できる。実験は条件の統制もよく考えられており、統計処理も複数の手法を用いた検討が行われている点について高い評価を得た。発表および質問への回答が明快である、などの審査意見があり、全般に高い評価を得た。

[授賞式(第167回大会、11/12,同志社大学)]
2023年度秋季大会発表賞授賞式-有賀氏

田中 皓也 氏

「意志性によるビルマ語動詞の分類」

ビルマ語の動詞について、意志性に基づく新たな分類を提案する研究である。先行研究に新たな知見を加える探究性も高く、新しい試みとして評価できる。資料・発表の仕方・質疑応答も的確であった。当該分類方法が文法全体にどのような影響を与えるのかという点についても、今後の研究の進展が期待できる、有望な発表内容だったと言える。

[授賞式(第167回大会、11/12,同志社大学)]
2023年度秋季大会発表賞授賞式-田中氏


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